外国から見て日本の物価は割高か?



海外からの日本への旅行者のアンケートで日本の物価が高かったという項目に高い割合でYESがついている。

しかし、ロンドン、パリやサンフランシスコ、ロサンゼルス、シドニーの物価やバンコク、上海の物価と比べて割安なことは有っても割高と言うことは無い。

と、思っていたがヨーロッパで3ヶ月過ごして日本に滞在して理由が見えて来た。

1 勘違い
ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカを旅行すると通貨単位が、揃っている。
1ユーロ130円、1オーストラリアドル88円、1USドル112円と10ドルや20ドルを使うときに直感的に幾ら使うか理解し易い。
しかし、日本円は通貨単位が大きいので沢山のお金を払っている気分になり易い。

2 為替手数料が高い+クレジットカードが使えない。
日本は世界中の殆どの国よりもクレジットカードが使えない。
殆どの店やサービスが現金払い。

そして、現在の旅行者の殆どはアジアの人達。
例えばタイバーツから日本円そしてタイバーツに変換すると40%くらいが目減りすることもある。
そのため、日本円で支払った金額では安くても、母国通貨に換算すると高いことが多い。

3 確かに割高なサービスもある。
吉野家、サイゼリアなどの勝ち組低価格チェーン店のコスパは素晴らしい。
ミシュラン星付きのレストランのコスパも素晴らしい。
5つ星クラスのホテルのコスパは世界最高ランクに素晴らしい。

しかし、老舗と言われるお店(昔の価格で出しているとデフレ歴20年の日本ではかなり割高)
観光地のレストラン、ホテル、旅館
中途半端な値段設定で場所のよさやマスコミの露出で流行っている店。
これらの店は確かに割高感がある。
そして標準的な観光客はこれらの店に行く可能性も高い。

ちなみに私がもっとも割高感を感じるのは安っぽい車で、ロクに道もしらない運転手のTAXIに乗ったとき。

日本にずっと住んでいたときはあまり考えなかった海外から見た割高感。
そして海外では勘違いじゃないかと思っていた割高感。
何が割高か意識して日本で過ごすと見えて来た。

確かに旅行者が使う、サービスの一部は割高感がある。

割高でも売れるもの。
大して割安じゃないのに割安感を感じさせる方法を意識するのは転売にも役立ちます。

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